外資系企業の定義とは

海外の企業や投資家がお金を出していれば「外資系企業」

「外資系企業」の「外資」とはどのような意味でしょうか。まず「外資」には「日本以外の国に住む投資家や会社が投資した資本」という意味があります。ざっくり言うと「海外の誰かが出したお金」という意味です。そのため「外資系企業」を定義すると「海外の投資家に権限がある企業」「海外の投資家の影響の支配下にある企業」になります。

「系」という言葉が付いているため、「完全に海外の投資家が経営している企業」ということではなく、「海外の企業や投資家が、一定以上のお金を出している、日本の企業」ということになります。ただし外国人の出資比率が何割を超えると、外資系企業になるという決まりはないため、ハッキリと「この会社は外資系企業だ」と言い切ることは難しいです。

「外資系企業」の具体的な例とは?

「外資系企業」の具体的な例を見て行きましょう。まず「外国の企業が日本で会社を作った」というパターンです。世界的に有名な企業が日本進出のために、日本で会社を設立した時、外資系企業と呼ばれます。また外国の企業と、日本の企業がお金を出し合って会社を設立するパターンもあります。外国の企業側の出資が少ない場合、外資系と呼ぶべきかどうか微妙な面もありますが、先述した通り出資比率による決まりはないため、外国の企業がお金を出している限り、「外資系企業」と呼ばれます。

分かりやすい見分け方で言えば、企業の名前の後に、「ジャパン」「日本」と付いているような企業は、「外資系企業」の典型的な例になります。さらに海外の企業が日本の企業を買収したパターンも、「外資系企業」と呼ばれます。