外資系企業への転職に向けて準備を始めたい場合には、それぞれの企業が中途採用者に求めている英語力についてよく調べておくことが大事です。一般的に、営業など取引先や顧客と接する機会が多い職種は、ビジネス英語を駆使して円滑にコミュニケーションが取れる人材が好まれる傾向があります。特に、数ある外資系企業の中でも、海外に多数の支社があるところや、外国人の顧客の割合が大きいところでは、入社後に日常的に英語を用いることがあります。こうした企業では、中途採用試験の際に英語の面接を実施したり、英語のエントリーシートや職務経歴書の提出を求めたりするところもあり、採用担当者に高く評価してもらうためにも万全に対策を立てることが肝心です。
機械や情報、医療といった技術系の職種については、業務中に頻繁に英語を使うことはないため、各分野の専門的なスキルを持つ人であれば、英語があまり得意でない人も採用されやすい傾向があります。また、技術系の職種の社員を対象に、入社後に英語の研修の機会を設けている外資系企業もあり、本来の業務と並行して英語力を高めることも可能です。技術系の職種に求められる英語力の水準について詳しく知っておきたい時には、志望企業の採用説明会に申込をしたり、外資系転職に関するイベントに顔を出したりするのも良いでしょう。なお、将来的に海外で技術者として働きたい人は、現地の社員と良い関係を築くため、転職後に働きながら英会話スクールに通ったり、通信教育を受講したりするなど努力をすることが大切です。